セザール・フランク(1822-1890)は、ベルギー出身のフランスで活躍した作曲家です。オルガニスト、オルガン曲の作曲家としてのイメージが強いですが、「交響曲 ニ短調」はフランスの代表的な交響曲としてよく知られています。
その才能を認められて歴史的な作品を残しているような作曲家は、作品そのものの評価は別にして、友達になりたい人はほとんどいない、というのは私の持論ですが、フランクはとても謙虚で真面目な人で、弟子たちからも慕われていたようです。数少ない「友達になりたい作曲家」の一人ですね。

フランクは「アヴェ・マリア」を3曲残しています。1845年に合唱曲として、1858年には「3つのモテット」の第二曲として、1863年にオルガンとソプラノ・アルト・テノールのために作曲しています。
今回取り上げたのは1863年に作曲された、アヴェ・マリアFWV63を独唱で歌っていただく形で録音しました。とてもよく知られた曲ではありませんが、素敵な曲だと思います。
シンセサイザーを使って編曲するというのは、音色の自由さをどのように使うのかということが考え所で、そこがオルガンで演奏するということとの共通点だと思います。自分が何か余計なことしてるばっかりのような気もしてしまうのですが、色々な音色をどのように使っていくのかということに気をつけながら編曲してみました。

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