これだけ大きな災害が起きたのですから、なかなか普段通りには戻れないです。
ワタシは被災していないのですから、しっかりしなければと思うのですが、情報に振り回されているような気がしています。被災していない者まで沈み込んでいても何もいいことはないです。災難に遭われた方の力になれるようにするためにも、しっかりしなければ。

当座、自分にとって気がかりなことは、原子力発電所のことです。
放射線という、目に見えないものが降り注ぐのではないかということに、必要以上に不安を抱いている気がします。
ただ、訳もわからずに恐れてばかりいても、先に進まないです。しかし、マスコミを通じて流される情報も、発表されたものをただそのまま流しているようなものが多いですから、判断材料として役に立つものが少なすぎます。

ワタシはジャーナリストではありませんので、様々な情報に関して、逐一検証している訳ではありません。
例えば、福島第一原子力発電所からの避難範囲について、日本政府は20km圏からの避難、30km圏では屋内退避、としているのですが、米軍を始めアメリカは80km以上退避するようにという指示が出ているという話がありました。そんなことになっているという報道は見たのですが、その後どちらの判断が正しいのかということについてはなかなかどなたも教えてくれません。

弱ったなぁ、不安になるがな。

仕方ないので、自分で調べてみました。(3月18日に調べた情報です)
まず、ニューヨークタイムズの記事でGlobal Hawk(米軍の無人偵察機)が調査したところ、30km圏の外に有害物質は見られなかったという報告を見つけて、その後ウオールストリートジャーナルの記事に、このことはアメリカの原子力規制委員会のGregory Jaczko氏が言い間違えたんじゃないの?っていう記事
http://blogs.wsj.com/washwire/2011/03/17/did-nrcs-jaczko-misspeak/
を見つけました。
だからといって、退避範囲を少なくしたということではない様子でしたが、ここまで来て、ようやく大丈夫らしいと思うわけです。しかし、いちいちこんなことしてたら、なんにもはかどりません。

センセーショナルなことや、ほら見たことか的な発言や、犯人探しは今のワタシには必要ありません。自分が行動するための、判断材料が欲しいのです。

そこで、数字が淡々と示されているものを見ることにしました。
算数は苦手で、足し算でも怪しいワタシですが、そんなことも言ってられません。
数字について考えるための参考にしたのが、
http://www.irf.se/~yamau/jpn/1103-radiation.html
です。
それで、100μSv/hというのを基準に考えることにしました。コドモがいるので、彼の危険信号はもうちょっと小さめに考えた方がいいかもしれません。
で、自分の身の回りの数値については、
http://ftp.jaist.ac.jp/pub/emergency/monitoring.tokyo-eiken.go.jp/monitoring/
とか、
http://www2.u-tokyo.ac.jp/erc/index.html
とか、
http://www.atom.pref.kanagawa.jp/cgi-bin2/telemeter_map.cgi?Area=kawasaki_t&Type=WM
を参考にすることにしました。

(グレイとシーベルトは同じ値と考えていいみたいです。本当は係数がそれぞれの放射線ごとにあるということなので乱暴かもしれませんが、いずれにせよ大きな違いにはならないみたいです。)

それで見てみると、3月23日のお昼現在大体どこのモニタリングポストも、0.15μSv/h程度です。(神奈川県のサイトは単位がナノグレイ毎時ですからお間違えの無いように)

原発事故に対しての判断基準はこれらの数字をもとにすることにしました。数字だけ見ていた方が、精神衛生上もいいみたいです。

必要以上に恐れたり、不安にならないために、ワタシは以上のようなことをしています。別に、こうすることをお勧めするとか、だからこうした方がいいのだ、みたいなことは一っ言も言う気はありませんし、何の責任も取りませんが、何かの参考になるかもしれないと思って、自分で考えたことを書いておくことにしました。

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